CLL 11

大紀町漁業活性化プロジェクト

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WHAT

大紀町漁業活性化プロジェクトとは?

養殖ブリや鯛など海産資源に恵まれた大紀町錦漁港。
その魅力を全国に伝えるため、地域の人々が「錦」ブランド商品の販路拡大などに取り組んでいます。
この活動では、学生たちが1泊2日のフィールドワークに訪れ、魚の美味しさを実感、養殖場などを見学して、地元の人々と触れ合いました。
また1カ月後の事後研修では、その体験をもとに、地元の食材を活かした新商品や情報発信について、アイデアを提案しています。

STUDENTS Meets!
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伊勢志摩の漁業

現代日本社会学部現代日本社会学科
3年

北村 航大

現代日本社会学部現代日本社会学科
2年

堀口 綾香

海とともに暮らす温かい人たちのために、
将来、自分にできることを探し続けたい。

新しい施設と昔ながらの漁港の風景が溶け合い、明るく活気がある。それが研修で訪れた大紀町の第一印象でした。さらに驚いたのは、養殖しているブリ。天然ものに負けないほどおいしいのに、格段に安い。ブリの産地として、もっと広く知ってもらえたら、町の強みになると感じました。

1カ月後の事後研修では、ブリや海藻など地元の食材を活かした新商品について、みんなでアイデアを出し合いました。そのいくつかを水産高校の生徒たちが試作してくれる予定です。学生時代に、名産品のプロデュースに関われたことはとても貴重な経験。また、メンバー一人ひとりの考え方を理解し、リーダーとしてプロジェクトをまとめられたのは、自分にとって大きな成長でした。

幼い頃は、志摩に住む祖父とよく釣りに行き、いまは鳥羽に自分の船を持って釣りを楽しんでいます。三重県南部の海とそこに暮らす温かくて気さくな人々の魅力を、この活動で再確認できました。将来はこの地域の観光や漁業をサポートする仕事に就いてみたい。まだ、漠然とですが、そんな夢を描くようになりました。

ー 北村 航大

大紀町漁業活性化プロジェクト

まさか、自分が漁業に関心を持つなんて!
新鮮な体験が、好奇心を広げてくれました。

祖父の家に行く途中に通る町。そんなイメージしかありませんでしたが、大紀町は訪れてみると海の風景が美しく、人が温かくやさしい土地でした。1日目の夕食ではふだん食べるのとは全然違う新鮮な魚に感動し、2日目には船に乗ってブリの養殖場の見学へ。巻き網で大量の魚が集められるのを見るのは、初めてでとても楽しい体験でした。

研修の最後には、「どうしたら大紀町の知名度を上げられるか」というテーマでディスカッション。アクセスしやすいように交通機関を整備する、イベントを若い人々にSNSで告知するなどの意見が飛び交いました。1カ月後の事後研修では、ブリのカルパッチョや海藻入りのカステラなど、わたしも地元の食材を使ったメニューを提案。学生の話を熱心に聞く地元の人たちから、「町を元気にしたい」という真剣な思いが伝わってきました。

地域の人々と触れ合い、話を聞き、アイデアをみんなで形にしていく。この活動で学んだプロセスを、これからも地域に関わるさまざまなプロジェクトで活かし、じっくり将来の目標を見つけていけたらいいですね。

ー 堀口 綾香

はじめる、ひろがる、伊勢から。

地域を知り、学び、考える皇學館大学の取り組みが、平成26年度文部科学省 地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)に採択されました。
これからも地域の人々とつながり、自ら動き、新しいなにかを生み出せる。
そんな存在をめざして、わたしたちは進化していきます。