伊勢志摩百物語~知られざる小さな滝を訪ねて~
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- 23 -と書かれた大きな案内板が建っています。そのあたりはガードレールが途切れており、昇龍の滝への入口になっています。 滝へは一本道なので、案内板に示された矢印の方向と杉の木に巻かれた黄色いテープを目印にして進んで下さい。約500メートル歩くと、やがて昇龍の滝に到達します。 昇龍の滝は、落差が約25メートルもある美しい滝です。 ところが、杉林が生い茂り日光が差し込まない狭くて急な山道は、台風や大雨で一部が崩れており、山道に建てられた案内板も流されたり壊れたりしているので、杉の木に巻かれた黄色いテープや山道の形跡を確認することが必要です。また、山道には蛭ひるがたくさん生息しており、足下から血を吸いにつぎつぎと這い上がってくるので、その対策も必要です。(伊藤 和彦 ITO Kazuhiko)■アクセス自動車で旧県道22号線の野見坂トンネル南中村側入口へ。そこから徒歩で約10分。■周辺の見どころ◉馬供養碑…旧県道22号線の野見坂トンネルに続く山道の道脇にある水場に、馬の供養碑があります。昔この峠道で荷駄を背負って上り下りした馬たちの中には命を落とした馬もいたのですね。◉薬師如来と地蔵菩薩の祠…野見坂トンネルの入口近くにあります。昔の峠道にあったものを、ここに移設したとのこと。道路は通れなくなってしまいましたが、今でも薬師如来と地蔵菩薩の二体の石像は供養されているようです。薬師如来と地蔵菩薩の祠馬供養碑昇龍の滝2222260昇龍の滝

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