伊勢志摩百物語~渚・港を歩き憩う~
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- 9 -イオン五十鈴川宮川勢田川大湊小港中宝林寺卍7482017151022342神社港五十鈴ヶ丘駅するとのこと。新年初めての「辰の日」に井戸から汲んだ水で清めをすると、火難・水難から守られるという伝説もあり、現在でもその水を受ける行事が残っています。 毎年、10月の神嘗祭と6月・12月の月次祭の頃になると、三河湾に浮かぶ篠島では「御おんべだい幣鯛」と呼ばれる干鯛が奉製されます。そしてこれらを神宮に納めようと、天照大御神を表す「太一御用」の幟と大漁旗を翻す船団が神社港に入港してきます。到着した干鯛は、陸路で内宮へと運搬し奉納されます。こうした古くから続く海路からの奉納行事は、一旦は途絶えたものの、平成10年に70年ぶりに復活しました。ご都合がつけば神嘗祭の日に伊勢神宮だけではなく、神宮にゆかりのある地も巡ってみてはいかがでしょうか。(堀江 翔太)■アクセス住所 三重県伊勢市神社港68三重交通バス 神社港 伊勢市駅から260円(約15分)■周辺の見どころ◉みなとまち館◉石の分銅◉次郎長寄贈の石灯篭◉東照山清雲院◉歴史を伝える石像物群◉御食神社◉風情ある街並み外宮摂社御食神社神社港を一望するかつて銭湯を営んでいた新玉湯

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