伊勢志摩百物語~渚・港を歩き憩う~
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- 4 - 神宮参拝の際には二ふた見み興おき玉たま神じん社じゃ、外げ宮くう、内ない宮くうの順番に参拝するとよいと聞いたことはありませんか。 神宮よりも先に二見興玉神社へ参拝する理由は、当社が禊みそぎのお社だからです。禊とは心身を清めること。みなさん手水を済ましてから神社に参拝しますよね。これも心身を清める行為ですが、その一層丁寧なものが禊です。 それではなぜ二見興玉神社が禊のお社なのか。それは古来この浜が禊の浜として親しまれてきたからです。 清渚は部分部分に区切られて、幾つかの名を持ちます。夫婦円満などで有名な夫めおと婦岩いわですが、昔は立たて石いしと呼ばれました。ですので清渚の中でもこの近辺を立石崎と称します。山田・宇治(今の伊勢市の一部)に住む人達は、ここで禊をした後でなければ境けい内だいに入らなかったと『伊い勢せ参さん宮ぐう名めい所しょ図ず絵え』に記述があります。 昔に限らず今も禊の行事があり、その際には禊の作法に則り海に浸かって心身を古くから親しまれてきた禊の浜。神宮参拝の前に、あるいは清らかな気持ちになりたい時に、足を運ばれてはいかがですか。2.清きよき渚なぎさ (伊勢市二見町)二見興玉神社参道より清渚を臨む

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