神宮農業館(じんぐうのうぎょうかん)
◆伊勢志摩を歩く:該当ページなし
◆所在地:伊勢市神田久志本町(いせし こうだくしもとちょう)
◆解説:農業を中心として林業、水産業などの標本や資料を数多く展示している。
神宮のおまつりのうち、とくに重要な祭典を「三節祭(さんせつさい)」と呼ぶ。そのうちのひとつが、神嘗祭(かんなめさい)である。このおまつりはその年にとれたお初穂を供え、国家の安泰と国民の安寧が祈られる。神宮のおまつりは天皇陛下が親しく天照大神をおまつりになられるが、とくにこの神嘗祭においては天皇陛下が宮中の御田でお作りになられた初穂も両宮の内玉垣(うちたまがき)に捧げられる。
このほか、農業館設立に尽力した博物学者の田中芳男(たなかよしお・1838−1916)のコレクションが有名。
明治24年(1891)外宮前に開館。明治38年に倉田山に移転し、平成8年に現在地に移設。設計は徴古館と同じ片山東熊(かたやまとうくま・1853〜1917)。
◆ポイント:1年生必修科目「伊勢学」の実践授業としてお初穂を奉曳(ほうえい)するので神嘗祭の展示を中心に、わが国の農業について考えてみよう。
また、神宮ではお米、野菜、果物、塩、干鯛(ひだい)、のし鰒(あわび)などを自給している。こうした生産の展示を通してこれからのわが国の一次産業のあり方や意義を広く考えてみよう。
◆注意:館内では静かにしよう。
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