金剛証寺(こんごうしょうじ)

◆伊勢志摩を歩く:140ページ
◆御鎮座地:伊勢市朝熊町(いせし あさまちょう)
◆解説:金剛証寺(こんごうしょうじ)は臨済宗南禅寺派(りんざいしゅう なんぜんじは)の寺院。もとは真言宗(しんごんしゅう)。

『朝熊山縁起(あさまやまえんぎ)』によると、弘法大師・空海が大和で見聞したことを決して忘れないように念ずる法を修(しゅ)していたこところ、満願の日の明け方に空から童子が降りてきて、「伊勢の国の朝熊山」で修行すれば必ず成就する、と告げたので、朝熊山が開かれたというもの。
本堂の裏山である経ケ峰(きょうがみね)には平安時代の経塚群(きょうづかぐん)がある。
奥の院への参道には卒塔婆(そとうば)が林立している。これは伊勢志摩地方で「岳参り(たけまいり)」と称して、死者の供養のためにたてられるもの。朝熊山が見える地域の風習。人が亡くなるとその霊魂が一週間かけてゆるゆると朝熊山に登り、ふもとの人たちを見守るという。


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