当日は午後一時より開会し、はじめに松浦委員長より挨拶があった。引き続き研究発表(1.岡村孝子氏「伊勢神宮の成立に係る一試論─日神信仰と祖霊信仰─」〈座長・荊木美行委員〉2.伊藤匡芳氏「現存『新撰姓氏録』の附記をめぐる問題─「日本紀合」「日本紀漏」系図一巻一致説の検討から抄本の性格に至る─」〈座長・同前〉、3.谷戸佑紀氏「近世の神宮に於ける御師の位置づけに関する一考察─天和年間の『帯刀一件』を素材として─」〈座長・上野秀治〉、4.吉原裕司氏「平田篤胤の尾張藩仕官運動について─本居派国学者の人事権関与を中心に─」〈座長・同前〉、5.久野潤氏「第一次近衛内閣期における国内革新と自由主義知識人─蝋山政道と河合栄治郎の比較を中心に─」〈座長・同前〉)が行われた。いずれも新進気鋭の学究による意欲的な発表であり、質疑応答も活発に行われた。
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