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第三回皇學館大學人文學會大会の開催


 平成二十二年七月四日(日)、第三回皇學館大學人文學會大会が、伊勢学舎四三一教室を会場に開催され、六十三名の参加を得た。

 当日は午後一時より開会し、はじめに松浦委員長より挨拶があった。引き続き研究発表(1.岡村孝子氏「伊勢神宮の成立に係る一試論─日神信仰と祖霊信仰─」〈座長・荊木美行委員〉2.伊藤匡芳氏「現存『新撰姓氏録』の附記をめぐる問題─「日本紀合」「日本紀漏」系図一巻一致説の検討から抄本の性格に至る─」〈座長・同前〉、3.谷戸佑紀氏「近世の神宮に於ける御師の位置づけに関する一考察─天和年間の『帯刀一件』を素材として─」〈座長・上野秀治〉、4.吉原裕司氏「平田篤胤の尾張藩仕官運動について─本居派国学者の人事権関与を中心に─」〈座長・同前〉、5.久野潤氏「第一次近衛内閣期における国内革新と自由主義知識人─蝋山政道と河合栄治郎の比較を中心に─」〈座長・同前〉)が行われた。いずれも新進気鋭の学究による意欲的な発表であり、質疑応答も活発に行われた。


開会の辞(松浦委員長)

 午後三時四十分からは総会を開催、岡野友彦氏を議長に選出し、@平成二十一年度決算について、A平成二十二年度予算について、Bその他についての三案に付いて審議が行われた。二十一年度決算については、監査委員白江恒夫、山田やす子両氏より監査の結果適正に処理されているとの報告がされた。また、来年度予算及び今後の会計状況については、いずれも担当委員より説明され、特に異議なく原案通り了承された。なお、事務局の体制変更が報告されるとともに、紙面のよりいっそうの充実が今後の課題であることが確認された。

 午後四時から岩崎正彌先生(本学現代日本社会学部准教授・伝統未来創造研究所代表)より「伝統文化教育の意義」と題した記念講演をいただいた。建築家としてのご自身の来歴と、日本の有名建築家の流れ、それらと日本の伝統文化の関係を、具体的な建築物を示しながら論ぜられた。日本近代建築の一般的な流れを具体的に示しつつなされた講演は、建築と実生活とのつながりやそこからくる課題がわかりやすく明確に示された。建築の立場からくる、日本の文化に対する認識やその意義について、参加者は認識を深めたことであろう。


講演中の岩崎正彌先生

 記念講演終了後、会場を倉陵会館に移して懇親会が催された。松浦委員長による乾杯の発声の後、歓談しつつ三十六名の参加者全員が挨拶を行い一同大いに親睦を深め散会となった。なお、第四回大会は、現在日程を調整中である。詳細が決まり次第、改めてご案内申し上げますので、是非ご参加ください。

(文責・太田光俊)

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