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第六回皇學館大學人文學會大会の開催


 平成25年7月7日(日)、431教室を会場に、第6回人文學會大会を開催した。本大会は伊勢市・伊勢市教育委員会の後援を得て、本学学生・教職員・学外者、あわせて97名の参加があった。
 大会は午前9時、深津睦夫会長(文学部長)の開会の辞に始まり、上久保達夫委員の司会で進められた。


 午前中の研究発表では、渡辺寛氏(本学名誉教授)が「遷宮攷─歴代遷宮から神宮式年遷宮へ─」と題して発表。歴代遷宮制の終焉と都城制の創始、これと神宮式年遷宮制の立制との相関関係を、『太神宮諸雑事記』や『日本書紀』などの記述を丹念に読み解きながら解説した。当日はこの他4氏が研究発表を行った。発表者・題目・座長は以下のとおり。
@杉村敬子氏(本学大学院博士後期課程国文学専攻)「仲哀天皇記「是以知坐腹中國也」の訓釈─「中」字の在り方を中心に─」(座長=橋本雅之教授)
A大友裕二氏(本学大学院博士後期課程国史学専攻)「知太政官事に関する一考察」(座長=加茂正典教授)
B岡本和真氏(本学大学院博士後期課程神道学専攻)
「近世後期における朝幕関係と朝儀復興─寛政度御所遷幸を中心に─」(座長=上野秀治教授)
C田中教子氏(同志社女子大学研究生 )「若山牧水と「神」の表現」(座長=三品理絵准教授)
D渡辺寛氏「遷宮攷─歴代遷宮から神宮式年遷宮へ─」(座長=大平和典助教)

 研究発表に続いて総会が開かれ、堀井純二委員(日本文化大学教授)を議長に選出し、平成24年度決算、25年度予算、規約の一部変更、役員の交替、について報告された。
 昼食の後、午後1時から5時まではシンポジウム「伊勢の式年遷宮を考える」。まず岡田登氏(本学文学部教授)が神宮式年遷宮について、御用材、御神宝、御遷宮の歴史と意義など、全般にわたり解説。

さらに、勝山清次氏(京都大学名誉教授)・茂木貞純氏(國學院大學神道文化学部教授)・吉川竜実氏(神宮権禰宜)を交えた討論が千種清美氏(本学非常勤講師)の司会で進められた。神宮式年遷宮遷御の儀を控え、本学においてこのような機会を設けることができたことは大変意義深いものと思われる。参加者一同は改めて御遷宮の歴史や意義について理解を深めることができた。なお、このシンポジウムの記録は『皇學館論叢』に掲載を予定している。
 閉会後、倉陵会館2階に会場を移して午後5時30分より7時まで催された懇親会には31名が参加して、大いに親睦を深めた。 (文責 大平和典)


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