皇學館大学のキワメビト
取材活動を通して
多くの人と出会い、
自分の世界が広がった。
文学部 コミュニケーション学科 4年 中川 優希さん
(2022年取材当時)
伊勢市が発行する広報紙「広報いせ」の特集記事を制作。
企画会議から参加して、
取材・原稿作成まで行います。
人としても成長できたCLL活動。
自分の世界が広がり、
将来の目標も見つかりました。
活動して良かったことは?
取材では、年齢も職業もさまざまな方とお会いするため自分の世界が広がります。また、昔は大人の方と話すことが苦手でしたが、取材を通してコミュニケーション能力が向上しました。何よりいろいろな話が聞けることが本当に楽しくて、今では年齢に関係なく、人と話すことが好きになりました。友人からも明るくなったね、と言われます。
自分の世界が広がったというと?
活動では、若者の立場から意見を求められることが多かったので、日頃からよりアンテナを張るようになりました。さらに、大人の方と会話するための準備として、新聞を読んで社会の出来事も把握するよう心がけています。人とのつながりも広がり、新しい世界に出合っていることを実感しています。
社会人の方と交流する機会も多かったので、言葉遣いや礼儀など、ビジネスマナーも自然と身に付きました。
大学での学びには、どんな影響がありましたか?
多くの人と話すことでコミュニケーション力が養われ、授業でのプレゼンテーションが上達しました。また、情報収集や調査がさらに好きになり、文章力も磨かれたと思います。
最後に、卒業後の目標をお聞かせください。
活動を通じて伊勢の魅力を再発見したことで、地元の活性化に貢献したいという気持ちが強くなりました。また、地域の魅力とともに課題を見つけることができたので、その解決にも取り組みたいと考えています。理想は公務員になることですが、職種に関係なく、地元に寄り添い、貢献できる仕事に就くことが目標です。伊勢の魅力を発信して、伊勢の魅力をもっと多くの人に知ってほしいと思います。
「広報いせ」特集記事制作プロジェクト
伊勢市が発行する「広報いせ」の特集記事を学生たちが制作するプロジェクト。令和元年12月号では全国初の試み8市町共同制作を実施。また、全国広報コンクールで2年連続入選するなどの成果を上げています。
現在の活動内容から教えてください。
伊勢市の広報紙「広報いせ」の特集記事を制作するCLL活動に参加しています。活動の流れとしては、市の広報担当の方の原案をもとに、私たちが大学生ならではのアイデアを提案する企画会議からスタートします。そこで具体的な内容と取材日程を決め、引き続き、取材・撮影、原稿作成、レイアウトの確認、文字校正まで、市の職員の方たちと一緒につくり上げていきます。
大学生らしいアイデアというと?
行きたい場所や、やってみたいことなど、私たち大学生が興味を持っていることを提案しています。紙面デザインについても、「今回の企画に合わせて、学習ノートっぽく仕立てたい」「こんな色合いにしたい」「自分たちで撮影した写真を使いたい」など、アイデアを出しています。
プロジェクトに参加しようと思ったきっかけは?
大学に入学して間もないころ、友人と一緒に何気なく参加したCLL活動の説明会です。ここで「広報いせ」特集記事制作プロジェクトを知りました。もともと取材して文章を書くことに興味があり、学級新聞を書いた経験もあったので、「楽しそうだな」と迷わず参加を決めました。
「広報いせ」のことは知っていたんですか?
はい。伊勢市で生まれ育っているので、もちろん存在は知っていましたし、なじみのあるものだったので、なおさら「やってみたい」と興味を持ったんだと思います。
初めての取材はなんでしたか?
「広報いせ」に掲載する、伊勢志摩地域8市町(伊勢市・鳥羽市・志摩市・玉城町・度会町・大紀町・南伊勢町・明和町)の合同特集記事「伊勢志摩のコレいいね!」の取材が初めてでした。これは、8市町のおすすめスポットを紹介する企画で、私は、志摩市と南伊勢町の取材を担当。志摩市では手こね寿司を作り、南伊勢町ではスカイダイビングを体験し、その様子をレポートしました。先輩とペアで取材したので、取材の仕方やコミュニケーションのとり方などとても勉強になりました。
印象に残っていることを教えてください。
やはり、初めての取材でスカイダイビングに挑戦したことです。伊勢志摩国立公園の絶景を上空から味わった経験は一生忘れられません。「取材って楽しい!」と心が震えたことを今も鮮明に覚えています。
スカイダイビングの取材では、なにが大変でしたか?
スカイダイビングは風が少しでも強いと決行できず、天候が良くないとできないので、取材日の決定に苦労しました。結局、締め切りぎりぎりでの体験になってしまい、日程調整の大変さを実感しました。
日程調整も自分たちでやるんですか?
はい。市の担当者の方のフォローはありますが、基本的には自分たちでアポ取りもやりますし、制作のスケジュール管理もやります。
一番大変だったことは?
大変だったのは、やはり取材です。取材自体は楽しいのですが、自分らしい着眼点や質問の仕方を見つけるまで苦労しました。
どのように克服していったのですか?
取材する先輩の姿を見ながら学びました。例えば、同じ質問でも高齢者の方にはゆっくり話しかけたり、声のトーンや話し方を世代によって変えたり、先輩たちは取材対象者にあった質問の仕方をしています。それを参考に、取材対象者の方が答えやすいよう、自分なりの取材スタイルを模索しました。今では、書く記事の内容に合わせて、写真を撮るアングルやシーンなども考えて工夫するようにしています。