WHAT
伊勢鳥羽志摩観光PRポスター作成事業とは?
より多くの若者に卒業旅行などで伊勢志摩地域を訪れてもらえるように、観光をPRするポスター作成に取り組む活動です。
伊勢市役所の担当者と学生9名が意見を交換しながら、コンセプトからデザイン、撮影、キャッチフレーズを制作。
約1000枚のポスター、さらにチラシなどもつくり、実際の広報活動に役立てていきます。
STUDENTS Meets!
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未来の自分
文学部国文学科
3年
淺野 加奈
教育学部教育学科
3年
寳山 桂
地元出身でも知らないことがまだまだある。
この土地の魅力を自分たちの言葉で伝えたい。
伊勢の海のそばで生まれ育って、この土地が大好き。「地元を盛り上げたい」という気持ちで、ポスターづくりに携わりました。まずは市役所の方が考えられた案をもとにミーティング。「伊勢神宮は有名なので、それ以外のおいしい食べ物とかも紹介したい」というのがわたしの意見。その他にも「せっかく写真を使うなら、場所がわかるようにしたい」「コメントを学生自身の言葉にしたらリアルかも」などのアイデアを出し合いました。
手書き文字をスキャニングして色を指定したり、写真のコラージュを考えるのが楽しかったな。地元出身じゃない学生の意見が新鮮で、「そういう考え方もあるんだ」という発見も!みんなでひとつのものをつくりあげるプロセスは、まるで高校時代の学祭みたい。市役所の方々にも温かく見守っていただきました。
この活動を通して、地元でもまだまだ知らないことがあると実感。志摩や鳥羽にも興味が湧きました。伊勢で教員になるのが将来の夢。「ずっとここに居続けたい」と感じてもらえるように、子どもたちに地元の魅力を伝えていきたいと思います。
地元に誇りを持つ市役所の方々と触れ合い、
「将来は一緒に働いてみたい」と思うように。
名古屋出身なので知らなかったけれど、暮らしてみると伊勢神宮以外にもおもしろい場所があることに気づきました。透明で大きなウォーターボールに入って英虞湾を浮遊体験できたり、石や池などハート型のものが多かったり。知る人ぞ知る名所も伝えていきたい。そんな思いを込めて、ポスターを作成しました。
印象に残っているのは、「観光地のトイレ清掃も仕事のうち。僕たちは縁の下の力持ちだよ」と市役所の方が笑いながら話してくれたこと。その姿に「地元を守っている」という誇りを感じました。実は将来は名古屋市職員をめざしていたのですが、「この人たちと一緒に地域を支えたい」と伊勢市役所への就職も考えるようになったんです。
最初の印象は「なんにもない田舎」。でも、ゆったりと流れる空気が心地よく、近所のおばあちゃんに畑で採れたきゅうりや大根をもらったり、下宿の周りではカエルが大合唱していたり。いまでは「大切なものが残っている」と思うようになりました。伊勢が、僕にとっての「もうひとつの地元」になる日は遠くないのかもしれません。