必要なソフトウェア
電脳式国文学研究にはどのようなソフトウェアを用意すればよいか。
私は、長い間Macを使ってきた。
そのセンス、先見性、そして、操作性の良さ。正直に言って、私はMac派である。
しかし、今あらたにパソコンを買おうとする人に、Macを勧めることはしない。
iMacはカッコイイ。しかし、悪いことは言わないから、Windowsパソコンにしておきなさい。
理由はただひとつ。
国文学研究(歴史研究の場合も同じ)に活用できる電子データは、ほとんどWindowsパソコン用のものしかないから。
たとえば、以下のデータがそれ。
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『世界大百科事典』(平凡社)
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「国文学研究資料館データベース 古典コレクション」(岩波書店)
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『吾妻鏡・玉葉』(吉川弘文館)etc
電脳式国文学研究に必要なソフトウェアは次の二つ。これは最低限のものだが、これで十分とも言える。
ワープロソフトの代表的なものとしては、「ワード」がある。
ワープロソフトの栄枯盛衰の歴史は実におもしろく、また貴重な教訓に満ちているが、今は省く。
筆者個人にも、まことに涙ぐましい歴史があり、筆者の中世文学魂とも深くかかわっているが、これも今は省く(詳しくはこちらを)。
個人的には「ワード」に対しては複雑な感情を持っているが、もし、今あらたにワープロソフトを買うなら、これだろう。
「パソコンによる文章作法」の類では、かならずと言っていいほど、ワープロソフトをやめてテキストエディタソフトを使うことが勧められている。
筆者自身は、両方を使い分けている。
テキストエディタをこんなのを使っている。
しかし、あえて、今はワープロソフトで良いと述べておく。
理由は、ただひとつ。その方が多数派だからである。
ワープロソフトを既に持っていて、テキストエディタを持っていない人は、ワープロを使えばよい。
まだどちらも持っていない人は、まずはワープロソフトを買うべきだろう。
ただし、ワープロとテキストエディタを比べると、次のような点において、「物書き」には、テキストエディタの方が適している。
(1)軽快に文章を入力できる。
(2)テキストファイル形式で保存するのが原則であるために、保存性や用途の面で柔軟性がある。
このワープロとテキストエディタの優劣比較の問題は、いずれどこかでよく考えてみたい。宿題にしておく。
なお、上記テキストエディタのメリットの(2)に関連して述べておくならば、ワープロを使う場合でも、文書ファイルを保存する場合には、そのソフト独自の形式で保存すると同時に、テキストファイル形式で保存しておくことを心がけたい。
WWWブラウザソフトは、ほとんどの人がInternet Explorerを使っていることと思う。もちろん、それでかまわない。
しかし、私は、それを使ってはいない。
使っているのは、Firefox。
これを使っている理由は2つ。
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(1)Internet Explorerはウィルスなどに狙われやすい。
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(2)Firefoxは、タブブラウズ機能やブログの最新記事を知らせる機能などが充実している。しかも、わかりやすく、軽い。
Internet Explorerはパソコンを買えば、はじめから入っているから、これに慣れている人も多いと思う。強いてFirefox乗り換える必要はないだろう。ただし、上記のメリットに魅力を感じた人は、Firefoxを使ってみるのも良いと思う。オススメではある。
Internet Explorerからの乗り換えも簡単。
なお、Firefoxは、次のサイトで無料配布されている。
GetFirefox.jphttp://www.mozilla-japan.org/products/firefox/
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