著作権とは、創作的活動によって作り出したもの(著作物)についての、著作者のさまざまな権利を言う。厳密な、或いは詳細な法律的な規定はよくわからないが、常識的な知識としては、そういうことになろう。
従来、デジタルテキストの流布に関しても、この著作権問題が一つの大きなネックになっていた。たとえば、国文学研究資料館におけるデジタルテキスト・データベースに関するシンポジウムにおいても、この問題はくり返し議論されてきた。ある意味では、ここだけがネックになって、デジタルテキストの流布が足踏みしていたと言ってもよいかもしれない。 この問題があるため、以前は、デジタルテキストを作成する場合、質の良くない本文が底本として選ばれることもあったようだ。 最近のさまざまな形式によるデジタルテキストの流通は、この問題がある程度クリアされた結果なのであろう。詳細は知らないが、商業ベースに載って販売されたり、インターネット上で流布している以上、当然それは解決されているはずである。
気をつけなければならないのは、個人で入力する場合である。 問題は、入力したデータを不特定多数の人々に配布したり、譲渡することである。これは、きつく戒められねばなるまい。 ←戻る |