文献の読解


 国文学の研究とは、つまるところ、テキスト(一次資料)から得た情報を、自分独自の仕方で整理して、新たな物の見方・考え方を他者に提示する作業である。
 したがって、テキスト(一次資料)をよく読んで、整理する作業が研究の中心的仕事となる。
 また、それに付随して、その資料やその周辺の資料についての従来の研究結果(二次資料)を、自らの立場から情報として取り入れ、整理し直すことも重要な仕事となる。

 具体的な作業としては、テキストや研究論文を読んで、自分の設定したテーマにとって必要と思われる情報を書きとどめてゆくことが、まずなされなければならない。

 パソコンを使う場合、それらの情報はどのように書きとどめ、どのように整理するのが効果的なのか。「電脳式」研究メモの作り方を提案する。

 また、「電脳式」に限らず、いかに深くテキストを読み込むか。そのための具体的な方法の数々を、経験に基づいて記す。

研究メモの作り方
テキストを読み込む方法


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