オンライン・テキスト
現在、文学作品の電子化は盛んにおこなわれており、WWW(インターネット)の多くのサイトで公開されている。それらのサイトを集めたリンク集も作られている。
このインターネット上で公開されているデジタルテキストは、そのほとんどが無償である。CD-ROM版では何十万円もする源氏物語の全文テキストも、インターネット上では無償で提供されている(CD-ROM版には全文テキスト以外の有用なデータも含まれてはいるが)。
デジタルテキスト公開されているサイトのリンク集としては、次のものが代表的。
「菊池真一研究室」について一言。
このサイトはすごい!
ここは、デジタルテキストのリストやリンク集をはじめとして、インターネット上に存在する国文学に関するさまざまな情報をぎっしりと詰め込んだ、素晴らしいサイトである。あまりに充実しすぎていて、最近ちょっと重くなってきたような気もするが、ともかく驚くべき情報量である。
国文学研究にインターネットを利用しようとする者は、まず、ここを出発点とすべきであろう。
なお、インターネット上に公開されるデジタルテキストは日々増加しており、その実態を把握しておくことが困難になりつつある。
しかし、この点に関しても、菊池真一氏が貴重な情報を提供してくれている。どのような作品がデジタル化されたかについて、メールマガジンでアナウンスしてくれているのである。これも非常に便利で、ありがたいものである。
もう1カ所、特に注目してほしいサイトがある。「青空文庫」である。
ここは、近代文学作品のデジタルテキストを多く集めたサイトである。ここがおもしろいのは、置かれているデジタルテキストが、すべてボランティアによって入力・校正されたものだという点である。われわれは、無償でそのデジタルテキストを利用することができる。
近代文学作品には著作権の微妙な問題があって、ちょっとやっかいなのだが、ここには、おどろくほど多様な作品が収められている。
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