若い頃、豊臣秀吉が「木下藤吉郎」と名乗ったのは有名な話。しかしこの木下という苗字、実は秀吉のものではなく、妻・ねねのものという説がある。貧しい家の生まれを隠すために、秀吉が妻の苗字を利用したというのだ。
その証拠に、天下を統一してからも、秀吉はねねに頭が上がらなかったことが手紙などに残されている。歴史のヒーローといっても、実は私たちと同じ人間。悩み、不安に感じ、決断した積み重ねが「日本の歴史」なのだ。
どこか他人事のような「日本史」ではなく、自分達の来歴として「日本」を学ぶ。それが「国史」の意味。卒業後は企業人や公務員、教員など、多彩な業界で活躍をめざす。