皇學館Journal

「人と本との出会いをつなぐ図書館司書。 一生心に残る本を提供できたら うれしいですね。」

図書館司書(文学部 国文学科)

「人と本との出会いをつなぐ図書館司書。 一生心に残る本を提供できたら うれしいですね。」


書籍の貸し出し
おしゃべりが楽しみで図書館に来てくれる生徒もいる。時には「読んでみて」と本を勧められることも

社会見学で知った図書館司書の仕事。人と本が好きな自分に合うと感じた

 

「図書館司書」の仕事を知ったのは、中学校の社会見学で県立図書館に行った時。「こんなに多くの本に接することができて、さまざまな人と本との出会いを提供できる職業があるんだ」と魅力を感じました。もともと読書が好きで、幼い頃は母がよく絵本を読んでくれたという思い出も後押しとなり、大学は司書課程のあるところへ行こうと決めました。


書籍の整理
他の図書館とも連携しており、生徒からのリクエストは蔵書を確認して、借りることもあるそう

多岐に渡る仕事で多忙な日々だが、生徒と接している時間が一番楽しい

 

三重県の職員として、公立高校の図書館に勤務しています。カウンターでの貸出や返却業務以外にも、図書館だよりの作成や資料の購入、関連記事の切り抜きと掲示などさまざまな業務を行っていますが、やはり楽しいのは生徒と接している時ですね。学びを得る学生時代という大切な時期に、生徒と本の橋渡しができるのは大きなやりがいです。


POP制作
次回の読書週間に向けて、おすすめ本のPOPを作成中

本を楽しむ場所としてはもちろん、交流の場としても利用してもらいたい

 

生徒には、少しでも多くの本を読んでもらいたいと思っています。活字が苦手な生徒にも、漫画などの読みやすい本から手にしてほしい。そのために展示の工夫や、読書週間など本に触れる機会を作っていくつもりです。最終的に、生徒にとって居心地のよい図書館になればうれしいですね。本を読むだけではなく、交流の場としても機能できたらと思います。

 


プロフィール

【Profile】
公務員 三重県職員(図書館司書)
川村 花音 さん
文学部 国文学科 2022年卒
※この記事は令和5年7月の内容です。