学科概要現代日本社会学科

学科概要

現代日本を実際に体験する

職場の仕事を体験する「産業社会実習」を2年次の夏休みに実施。学生はこれによって自分の適性に気づくと同時に、将来の「志」を具体的に考えるようになります。

日本の伝統文化を身につける

1年次から3年次にかけて行われる、茶道・礼法・能の実習を通じて社会人の常識である基本的なマナーと、日本人が伝統的に大切にしてきた美しい立ち居振る舞いを身につけます。

1年からのゼミで問題解決力を養う

1年次の「初年次ゼミ」から「リーダーシップセミナー」「現代日本演習Ⅰ〜Ⅵ」まで、4年間を通したゼミによって、学生が主体的に課題を解決する力を養います。

公務員コンプリート・プログラム

国家公務員・地方公務員として活躍を希望する学生を徹底サポートするため、 現代日本社会学部現代日本社会学科のカリキュラム(通常授業)として「公務員試験対策講義」を開講。(他学部学生も履修可能)

教員一覧

教 授

笠原 正嗣(学科主任)

応用経済・産業社会・交通・観光

鵜沼 憲晴

法制度・高齢社会・権利擁護

岸川 政之

地域再生論

関根 薫

現代社会・現代家族・社会情報

千田 良仁

農業経済学・デザインマネジメント

筒井 琢磨

社会調査法・地域社会

富永 健(学部長)

憲法学・地方自治

中野 一茂

ソーシャルワーク・ミリタリーソーシャルワーク・高齢者・児童福祉

新田 均

政治制度・政教関係・政治文化評論

准教授

岩崎 正彌

伝統建築・伝統工芸・伝統芸能

瓜田 理子

民族音楽学

榎本 悠孝

精神保健福祉・精神保健福祉援助技術

大井 智香子

地域福祉・コミュニティワーク・ファンドレイジング

藤井 恭子

社会統計・地域教育・社会調査

村上 政俊

国際政治・日本の外交安全保障

ゼミナール(演習)

経営革新コース

法学・憲法研究ゼミ

富永 健 教授
富永 健 教授

法学修士/京都産業大学大学院法学研究科博士後期課程満期退学憲法学
『憲法学の基本問題』、『教養憲法11章』(共著)
『新・初めての法学』(共著)

「法」というものは、われわれの身近な生活領域に存在しています。例えば、家族関係、就職等の労働関係、企業活動、事故や事件など、法の関係しないものはないといっても過言ではありません。このゼミでは、学生諸君が関心をもっている問題を法的な観点から解明し、解決策を考えていきたいと思っています。例えば、安全保障、報道の自由、裁判員制度、ネット犯罪、雇用政策などについて、学生が自ら調べ、資料を収集し、検討を加えて報告し、それについて議論する、という形で進めていきます。

経営革新コース

政治経済システムゼミ

新田 均 教授
新田 均 教授

政治学修士、博士(神道学)/早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程修了
政治学、憲法学、神道学
『近代政教関係の基礎的研究』『「現人神」「国家神道」という幻想』
『近代憲法への問いかけ』(共著)

経営革新コースの課題解決のために、日本文明の本質を理解し、主体的・創造的に働ける人材の育成を目指しています。学びの柱は四つです。①問題解決のためのリーダーシップとマネジメントについて学び、自分が大学生活を通じて取り組むプロジェクトを作る。②日本文明の核である天皇や神道と政治経済の関わりについて学ぶ。③時事問題などを踏まえて自分が取り組みたい課題を決め、卒業研究にまとめる。この3つは就活における自己分析、企業研究、進路決定と深く関連しています。

経営革新コース

伝統文化(建築・工芸・芸能)ゼミ

岩崎 正彌 准教授
岩崎 正彌 准教授

工学修士/早稲田大学大学院理工学研究科建設工学専攻修了
一級建築士、内井昭蔵建築設計事務所で、吹上新御所・京都迎賓館に参画
茶室設計、伝統建築・工芸・芸能、礼法・心と技を研究
「伊勢の伝統工芸」展をプロデュース

日本の伝統文化の真髄を知り、正しい日本人となって、その根幹である日本の精神の発展に寄与する人材となることを目的としています。伊勢の、そして三重・近畿・日本の、優れた美しい伝統文化の各分野・産業・店舗・作家・職人の皆様の取り組みを、書籍や動画などで具体的に判りやすく紹介しています。それぞれが選んだテーマに即した書籍を輪読し、研究経過を報告する中で、伝統文化への理解を相互に深めてゆくことを目指しています。ゼミ生には研究成果を活かし、あらゆる分野において、日本文化の発展に貢献していただきたいと存じます。

経営革新コース

レジリエンスゼミ

瓜田 理子 准教授
瓜田 理子 准教授

博士(音楽学)/米国ワシントン大学音楽学部博士課程修了
民族音楽学 レジリエンス
The SAGE International Encyclopedia of Music and Culture (共著)

激動の現代社会を生き抜く知力を育むことを目指し、文化とレジリエンスをキーワードに、現代日本社会が直面する課題を特定し、解決を検討します。レジリエンスとは、あるシステムが予期せぬ困難に直面したときに必要な変化をして適応し、存続していく力です。システムの例は、山や川などの自然、会社や学校、本学科の中心的テーマの「地域」も入ります。学生の関心を最大限に活かした卒業研究を勧めているので、研究テーマは多岐にわたります。就職に向けて、質疑応答や討論などを活発にし、問題意識を高めることを大事にしています。

経営革新コース

公務員ゼミ

村上 政俊 准教授
村上 政俊 准教授

博士(経営管理)/東京大学法学部卒、外務省(国家公務員Ⅰ種法律職)にて在日本英国大使館外交官補等を歴任
『トランプ政権の分析――分極化と政策的収斂との間で』(共著)
『アメリカ大統領の権限とその限界――トランプ大統領はどこまでできるか』(共著)ほか

本ゼミの特徴は、担当教員が元国家公務員だという点です。外務省での実務経験に基づきながら、公務員として実務に就く際に必要な考え方や心構えについて、実践的な解説を加えます。公務員志望者は、筆記試験と面接という2つの大きなハードルをともにクリアして初めて、内定にたどり着くことができます。険しく遥かな道です。しかし要点をしっかりと抑えれば、決して不可能ではありません。本学に設置されている公務員コンプリートプログラムで試験対策を進めつつ、本ゼミで公務員の実務について理解を深めていくことが重要です。

経営革新コース

地方創生・地域食文化発信ゼミ

千田 良仁 教授
千田 良仁 教授

農学修士/京都大学農学研究科博士後期課程単位取得退学
農林水産業経済学、開発経済学、地域活性化論、地域イノベーション論

本ゼミでは、人口減少・少子高齢化社会の進展におけるこれからの地域社会経済と人々の暮らしについて、地方創生の文脈から総合的に学びます。特に伊勢志摩の食文化に注目し、その機能や特徴だけでなく、気候や風土、歴史文化といった地域資源との関連性を複合的に学び、地域の食文化継承と活用を提案・実践することにより、卒業後は地方創生を担う人材として活躍できる力を身につけます。

地域創生コース

産業社会研究ゼミ

笠原 正嗣 教授
笠原 正嗣 教授

経済学修士/龍谷大学大学院社会学研究科博士課程満期退学産業社会学
『日本の企業組織と福祉サービス』
『福祉と政治の社会学的分析』(共著)

ゼミでは、2年生で実施した企業や役所等での産業社会実習(就業体験研修)を通じて明らかになった現代日本の社会的課題を中心に考え、その問題解決に向けた考察を行っています。産業育成、就労支援、公共交通、環境問題、地域活性化など学生の研究テーマは多岐にわたりますが、討論を中心とした共同学習を進める中で、卒論作成への理解を深めています。充実した卒業後のキャリア形成(就職)に向けて、「全力投球」の姿勢で何事にも取り組んでいます。

地域創生コース

社会調査実習ゼミ

関根 薫 教授
関根 薫 教授

修士(社会学)/龍谷大学大学院社会学研究科博士後期課程修了
老年社会学、家族社会学
『高齢期の幸福な老いとエイジズム』(単著)
『福祉と政治の社会学的分析』(共著)
『社会学と社会システム』(共著)

特に家族をめぐる問題について考察を行っています。現在ゼミ生が取り組んでいる研究テーマも児童虐待問題、父子家庭への支援問題、ドメスティック・バイオレンス問題、晩婚化・非婚化による少子化問題、高齢者の孤独死問題、性別役割分業と女性の就労問題など多岐にわたっています。ゼミでは、先行研究・資料の中から必要な情報を見つけ出し読み取る能力、まとめて書く能力、それを的確に発表する能力の育成を基本にし、社会調査を通じて自らデータを収集し分析する能力の向上を目指しています。

地域創生コース

社会臨床研究ゼミ

筒井 琢磨 教授
筒井 琢磨 教授

文学修士/京都大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学
社会学
『ジェンダーで学ぶ社会学』(共著)、『社会的コントロールの現在』(共著)

「臨床の知」ということばがあります。「臨床」とは、科学的知識や理論を実際に使って現実に起きている諸問題を解決していく、まさにその現場を意味します。現場は知識の応用の場であるとともに、現場に出て初めてわかること、現場から生まれる理論も存在します。「臨床の知」は現場に学ぶ姿勢を示すことばなのです。地域社会が私たちの現場です。頭を使うことも大事ですが、現場に足を運ぶこと、現場で様々な人たちと出会い、いっしょに一喜一憂すること、困難なことにいっしょに立ち向かうこと、そういう経験を通じて新しい「知」が生まれるのです。さあ、いっしょに現場に出ましょう!

地域創生コース

社会情報分析ゼミ

藤井 恭子 准教授
藤井 恭子 准教授

博士(学術)/奈良女子大学人間文化研究科複合領域科学専攻博士課程単位取得満期退学
教育社会学、地域社会学
『日本官僚制の連続と変化』(共著)
『現代日本におけるいじめ過程の解明―いじめに苦しむ子どもたちの救済をめざして―』(単著)

私が関わっている地域社会研究会には、学生メンバーがプロデュースした「宇治山田の和紅茶」という商品があります。企画した当時、たまたま他大学生へのアンケート調査をする機会がありましたが、そこに描かれている三重県のイメージは「伊勢神宮」や「松阪牛」ばかり。そこでメンバーが他に魅力のではないかと調べたところ、日本茶の生産量が全国3位であることを知り、商品開発につながりました。本ゼミでは、このように気になったテーマを調査し、データを収集し、それを分析していく中で新たなことを発見したり、まちづくりや商品開発、社会貢献にもつながるような活動をしていきます。私はそのサポートできたらと考えています。

福祉展開コース

権利擁護ゼミ

鵜沼 憲晴 教授
鵜沼 憲晴 教授

博士(社会福祉学)/龍谷大学大学院社会学研究科単位修得
社会福祉法制度・成年後見制度・虐待防止法
『社会福祉における共通的基本事項』(2009 港の人)
『社会福祉事業の生成・変容・展望』(2015 法律文化社)

ゼミでは、①障がいや認知症の理解、②障害者総合支援法や介護保険法をはじめとする福祉サービスの利用手続きや種類の把握、③虐待の要因・実態や虐待防止法による対応策の理解を進め、④現状における法制度の限界や問題点を析出し、⑤今後のあり方を考察していきます。また育児や介護と女性という視点から、育児・介護支援に関する福祉法・労働法の現状や課題についても考えていきます。

福祉展開コース

福祉展開(ソーシャルワーク)ゼミ

中野 一茂 准教授
中野 一茂 教授

博士(社会福祉学)/九州保健福祉大学 大学院 連合社会福祉学研究科博士(後期)単位取得満期退学
『ミリタリーソーシャルワークの基礎的研究 自衛隊員の援用を射程に』(単著)
『Military Social Work Around the Globe』(共著)
『社会福祉概論 現代社会と福祉 第4版』(共著)
『仏教福祉と家族問題』(共著)
ミリタリーソーシャルワーク 高齢者福祉 介護福祉

ソーシャルワークを基本にミクロ(個別)・メゾ(集団)・マクロ(地域)の単位で課題を見つけ解決の道を探っていきます。 どのような課題も「人間」がキーワードであればソーシャルワークの手法は有効ではないかと考えています。 ゼミでの活動は学生の就職活動の支援を主に行なっています。

福祉展開コース

精神保健福祉ゼミ

榎本 悠孝 准教授
榎本 悠孝 准教授

学術修士/大阪市立大学大学院生活科学研究科博士課程単位取得満期退学
精神保健福祉
『よくわかる障害者福祉』(共著)、『障害者に対する支援と障害者自立支援制度』(共著)
『福祉キーワードシリーズケアマネジメント』(共著)『障害者福祉』(共著)

ストレスの問題について考えたことがありますか。 近年、ストレス社会を背景にうつ病や統合失調症といったメンタルヘルスの問題を抱える人が増加しています。また精神疾患による自殺や引きこもりなどの社会問題も発生しています。このゼミでは、現代日本のメンタルヘルスの問題をテーマに、ストレスマネジメントの方法を研究したり、施設や地域へのフィールドワーク、精神保健福祉士や当事者へのヒアリング調査を通して、効果的な援助実践や啓発活動について研究しています。

福祉展開コース

コミュニティワーク研究ゼミ

大井 智香子 准教授
大井 智香子 准教授

修士(福祉マネジメント学)/日本福祉大学大学院社会福祉学研究科福祉マネジメント専攻修了
『ボランティア論 ~「広がり」から「深まり」へ』(共著)
『地域福祉の今を学ぶ-理論・実践・スキル』(共著)
『人口減少地域における重層的支援の姿』(共著、ミネルヴァ書房)

人口が流動化し伝統的な産業が衰退する現代、持続可能な地域福祉の好循環を生み出すには何が必要なのでしょうか? この課題に取り組むために、コミュニティワークを中心に学び、実践力を培っています。それらの知識をいかして卒業生は社会福祉協議会をはじめ協同組合やNPOなどで活躍しています。現在は、社会貢献型の就労スキームと地域再生を結ぶ生活支援モデルの構築、地域社会資源の開発・活用などを軸に研究に取り組んでいます。

学科Topics

教室で学ぶだけではありません。多彩な学びを通して成長します。

Topic1現代日本塾

さまざまな分野で活躍する第一人者から、生きた学問を学ぶ

政治・経済など日本のさまざまな分野の第一線で活躍する人物、研究者、伝統文化の継承者などをお招きして特別公開講座「現代日本塾」を開催。講師の顔ぶれも実にユニークで、地元で活動する起業家、歴史ある企業を承継した経営者、文部科学省・外務省・国土交通省などで事務次官や各国大使を勤めた行政界の専門家、福祉・医療分野で活躍するリーダー、国内大学の学長として理想の教育の実現に尽力した方など、さまざまな分野で「志」を持って活躍してこられた方ばかり。そんな講師の熱い思いに多くの学生が触発され、将来を深く考えるきっかけになっています。

現代日本塾

Topic2産業社会実習

早くから社会に触れるため、就業体験を2年次に実施

早くから学生が社会と接し、日本の地域社会が抱える問題を体得してもらうため、本学科は就業体験を行う「産業社会実習」を実施。通常、大学のインターンシップは3年次以降に行うことが多いのですが、本学科では2年次の4月からインターネットや先輩のレポート、外部講師による事前研修などを通して準備を進め、2年次の夏休みには地方自治体や地元企業で2週間の就業体験を行います。しかも単に仕事体験ではなく、就業先から出された「課題」に取り組み、後にレポートとして発表することで、将来、さまざまな課題の解決に向けて取り組む姿勢を実践的に学びます。

産業社会実習

Topic3SBP実習《社会ビジネス活動実習Ⅰ》

SBP(ソーシャルビジネス・プロジェクト)のアイデアを活かして地域社会の課題解決に取り組む

地域社会の変容によって現代日本にもたらされている様々な社会問題についてその社会的背景や構造的要因を深く理解し、さらに解決に向けて自ら行動を起こしたり提言したりできる力を身につけることを目的として、学外の組織や団体と連携して問題の解決に向けて実践的に取り組める能力を養います。

そのため、地域資源(人、もの、歴史、文化、産業など)を活用し、地域課題解決に向けてビジネスの手法や考え方で取り組むSBP(ソーシャルビジネス・プロジェクト)のアイデアをどのように活かすかを考え、実践していきます。

本学で毎年開催される全国高校生SBP交流フェアでは、大学生スタッフとしてフェアの企画から実施まで携わります。

<SBPワークショップ>

  • 自己紹介ビンゴ
    • 9つの枠の中に自分の好きなものを自由に書いてもらう。
    • 一人一人が枠の1つを利用し自己紹介を行う。
    • その際、自分の書いた項目と共通点があればチェックし、各グループにて、ビンゴの数を競う。
      (二回目は記入する項目を縛り、ビンゴの確率を高くする配慮)
自己紹介ビンゴ
自己紹介ビンゴ

話すきっかけ → 共通性・相違点☆
SBP実習受講学生が作成した報告資料より