橋本ゼミでは、春学期で『古事記』を読み、大和朝廷を中心とした日本の歴史を理解したうえで、秋学期からは『風土記』を題材に、古代における地方の神話・信仰について考察していきます。ゼミでの研究活動は、複数の風土記注釈書を比較することから始まります。難しい語の読み方や意味の説明に関する諸説などを調査し、注釈書ごとに解釈が異なることを理解。文献を正しく読み込む力と多面的な視点を養いながら、日本古代の信仰や歴史、文化などへの理解を深めていきます。
さらに、古代の人々の暮らしぶりや特産品、土地の状態などが記されていることも『風土記』の特色の一つ。各地方の神話や伝承が生活に密着したものであることを理解すると、古代の信仰について幅広い視点を得られ、学びに広がりと深まりが生まれます。また、学生たちは、ゼミ活動を通して、文献を正確に読み取る力、情報を収集し分析する力、結論を導く力を修得。日本文化の専門知識と共に、社会のさまざまな場面において役立つ教養を身に付けています。
<教員からのメッセージ>
日本の神話に関心のある人には、興味深い学びが待っています。
1・2年次で学んだ『古事記』をより発展的に考察し、日本文化の特色や神話に描かれた儀礼のあり方、神道の信仰について理解を深めていきます。神道と日本文化の奥深さと多様性に触れる、豊かな学びが待っています。