鳥羽なかまち地区は、かつて鳥羽の台所と呼ばれるほど賑わっていました。現在は少子化が進み、空き家が目立つようになっていますが、まちに残る建築物が国の登録文化財に指定されたことをきっかけに、当時の賑わいを取り戻そうと地元有志による「鳥羽なかまち会」が発足。この「鳥羽なかまち会」と共に新しい賑わいを創出しようと活動しているのが、皇學館大学CLLの一つ「鳥羽なかまち(仲間ち)で地域活性化に取り組もう!」です。観光スポット・飲食店ツアーの企画立案、地区の新しい魅力の発掘・情報発信、地域活動への参加や住民との交流など、さまざまな活動を行っています。
令和4年度は、なかまちにあるお店を紹介する看板制作に取り組みました。学生たちは「鳥羽なかまち会」のメンバーの方と一緒にお店を一軒一軒回って取材し、商品やお店の外観などを撮影。その写真を看板に飾り、「文字は立体的に見せよう」「詳細へアクセスできる2次元コードも貼ろう」など、学生の声を生かした工夫を施し、遠くからでも目を引くデザインに仕上げました。看板は10月に開催された「鳥羽なかまちマーケット」で初披露。現在は観光地などに設置され、なかまちへ足を運んでもらうためのPRツールとして活躍しています。
<学生の声>
CLL活動で培った経験を生かし、地元を元気にしたい。
「鳥羽なかまち」は実際に訪れてみると、ゆったりと時が流れる町並みとお店の雰囲気がとても素敵で、「まちの認知度を高めたい!」という気持ちが自然に湧き、活動の原動力になりました。看板作りでこだわったのは、「両面から見られる形にしよう」「写真はおすすめメニューとスタッフの方の顔写真にしよう」など、メンバー全員でアイデアを出し合い、人目につく看板を作ること。コロナ禍や台風などで作業が思うように進まないこともありましたが、最後までやり遂げることができ、貴重な経験になりました。また、鳥羽なかまちの皆さまはとても温かく協力的で、私たち若い世代への期待をひしひしと感じました。将来は地元の四日市市で、CLL活動で培った経験を生かし、地域の活性化に貢献したいと思います。