上野ゼミでは、算数や数学の魅力を体感できる活動を展開しています。具体的には、皇學館大学での研究集会や三重県算数・数学教育研究会への参加、MieMu（三重県総合博物館）等教育機関での出前講座など。ゼミ生は、これを機に教育現場の今を知り、これからの学びのヒントを見つけています。さらに、三重大学や近隣の市町村と連携し、現在の三重県の算数･数学教育の現状を知り、ネットワークを広げるための取り組みも実践。教育現場で生かせる教材開発や指導方法についても研究しています。
大切にしているのは、学生が持っている力を「引き出す」こと。多様性を尊重し、過去にとらわれず、常に「今｣大事なことは何かを考えて、先を見据えた指導を行っています。こうした環境のもと、ゼミ生の水谷一心さんが、任意の年で設定した日付の曜日を求める数式を発見。「カレンダーの数学」というテーマで日本科学教育学会にて発表。現在は、それを「学術論文」という形でまとめ、いずれは学会誌に投稿予定です。こうして「0から1」をつくるクリエイティブな経験は、社会に出たときに必ず役立つ力になるはずです。
＜教員からのメッセージ＞
ゼミで得た知識や経験をアウトプットすることで、数学の意義を感じてください。
算数や数学の魅力を体感できるゼミが目標です。自分自身の算数観・数学観を豊かにし、それを周りの人に伝える経験を通して、数学の意義を感じてもらえればと思います。ぜひ共に学び、成長していきましょう。