本コースでは、講義だけではなく、演習や模擬授業などを通して、正しい理論に基づく実践力のある教師や指導者を育てます。それは、単に「競技力がある」「運動が好き」的な教師ではなく、個々の子どもに応じた適切な働きかけをし、その能力を伸ばしたり、身体運動の楽しさを味あわせ、生涯にわたって運動に親しみ、健康に暮らしていける素地を作る教師です。また、地域の人々の健康増進に貢献できる指導者としての能力も育てます。
コース紹介教育学科
コース紹介
初等教育コース
「どのような先生になりたいですか?」という問いかけに、新入生はそれぞれの経験から様々な答えを返してくれます。その答えからは、一様に教育に対する熱い思いが伝わってきます。皇學館大学は県下における公立学校教員採用試験(小学校)の高い合格率とトップクラスの採用実績を挙げ、卒業生は県内外の小学校をはじめとし、全国でめざましい活躍をしています。
本コースではこうした実績を踏まえて、教科専門の知識を有して小学校高学年の教科担任制にも対応できる教員の養成をめざしています。学校教育の目標に即応した内容の追求、各教科の指導の方法、児童の個性を育む評価のあり方等、授業理論と実践の融合を図った研究を進めていきます。教師への熱い思いの実現に向かい、日々、笑顔と挨拶の絶えない学生で溢れる初等教育コースです。
- 何を学ぶのか
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- めざす教師像
- 子どもの発達と理解
- 各教科の内容と教育方法
- 生涯学習の意義と社会性
- ICT教育・ICT機器の活用
- 教育現場の現状と課題
- どう学ぶのか
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- 皇學館大学が築きあげた伝統の文化と教養に関する講義を受け、教育学の基礎を理解する
- 教育者に必要な知識を理論と技術の両面から学ぶ
- 実技・実習・演習・模擬授業を通して実践的に学ぶ
- 教師の実践記録などの分析を通して、子どもの真の姿を学ぶ
- ポスターセッション・プレゼンテーションなどの実践を通して学ぶ
- 少人数のゼミ形式を生かして、学生同士、教員と協力し合いながら学ぶ
- 将来の進路
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- 小学校の教員
- 中学校(国語・英語・社会)の教員
- 高等学校(国語・英語・地歴)の教員
- さまざまな教育機関
- 大学院に進学し高度な専門性を持つ教育者へ
幼児教育コース
乳児期・幼児期の育ちが後の児童・青少年の行動や考え方に大きな影響を及ぼすことが明らかになっています。確かな幼児教育・保育の理論と優れた保育技術を持った幼稚園教諭・保育士が求められる時代になりました。幼児教育コースでは幼稚園教諭一種免許状、保育士資格、小学校教諭一種免許状が取得できます。幼稚園と保育所が一体化した「認定こども園」、保・幼・小の「学びの連続性」が課題になるなか、これらの資格・免許状を併せ持つ"先生"は貴重な存在として期待されます。
教育・研究に歴史と伝統をもつ皇學館大学で4年間、教育・保育・福祉の学びを重ね、子どもに優しく、保護者に信頼される幼稚園教諭・保育教諭・保育士・小学校教諭・児童福祉施設指導員を目指してください。私たち教員はそれぞれの専門分野において理論と実践を結合させた魅力ある教育を展開し、優れた保育者になる皆さんを支援します。
- 何を学ぶのか
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- 教育・保育・福祉の理論
- 子ども理解の方法
- 保育・教育計画の立案方法
- 保育指導の方法
- 計4回、延べ10週間(小学校教諭免許状取得の場合2週間追加)の保育実習・教育実習を通じて身につける実践力
- 目的を同じくする仲間との絆
- どう学ぶのか
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- 皇學館大学が築きあげた伝統の文化と教養に関する講義を受け、教育学の基礎を理解する
- 幼児教育・小学校教育・児童福祉に関する専門科目の講義・演習・実技実践を学ぶ
- 学年が進むに従い実践的な学びが加わり、ゼミ・模擬保育・教育実習・保育実習など少人数教育で実践力を磨く
- 大学の保育実習室で実施する地域子育て支援活動"ぴよぴよ"に参加し、乳幼児・保護者の姿から学ぶ
- 4年次には卒業研究に取り組み、保育・教育・児童福祉・子育て等をめぐる課題を学問的に解決する能力を培う
- 将来の進路
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- 幼稚園の教員
- 保育所の保育士
- 認定こども園の教員(保育教諭)
- 小学校の教員
- 児童福祉施設(乳児院・児童養護施設・障害児施設・発達支援センター・児童相談所一時保護所等)の指導員
保健体育コース (中高教員)
保健体育コース (中高教員)は、身体運動や健康の維持・増進等に関する科学的な理論を学び、理論と実践を融合させた高い実践力を有する保健体育教師ならびにスポーツや健康に関わる指導者の養成をめざしています。
現在、急激な社会の変化を背景として、子どもたちの体力・運動能力の低下や全ての年代に対する健康問題等、心身に関する様々な問題が生じています。こうした中、生理学、バイオメカニクスといった身体に関わる基礎的な知識だけではなく、教育学や心理学といった幅広い知識と素養を持ち、それを実践に生かしていける体育やスポーツあるいは健康の専門家としての指導者が求められています。本コースでは、そのような経験と科学的な理論を背景としながら、学修者一人ひとりに共感し、学修者自身が積極的に学んでいけるようなサポートができる教師や指導者の養成を目指します。
本コースでは、中学校教諭および高等学校教諭の一種免許状(保健体育)を主に、小学校教諭一種免許状の取得も可能です。また、スポーツ指導者(日本スポーツ協会)の適応コース承認校、初級パラスポーツ指導員の資格取得認定校(日本パラスポーツ協会)にもなっています。
- 何を学ぶのか
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- 保健体育やスポーツの意味と価値、歩んできた歴史やその背景
- 身体運動に関わる心理
- 身体のしくみや身体運動のメカニズム
- 身体運動の捉え方とそれに基づく修得および教授方法
- 様々なスポーツに必要な技術や体力のトレーニング方法
- 心身の健康に及ぼす栄養や身体運動の効果
- 心身の発育発達と加齢
- 保健、体育授業の目的と内容・評価の仕方
- 日本の心と伝統に基づく武道のあり方と実践方法
- どう学ぶのか
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- 体育原理や体育史の講義を通して、体育・スポーツの意義や価値、歴史的背景を学ぶ
- 体育心理学の講義を通して、運動学習や子どもたちの動機づけなどの心理について学ぶ
- 運動学やバイオメカニクスの講義を通して、動きのメカニズムやトレーニング法を学ぶ
- 生理学や衛生学などの講義を通して、身体のしくみや健康に及ぼす栄養の効果を学ぶ
- 保健体育科教育法の講義を通して、保健体育の授業の目的や内容・評価の仕方を学ぶ
- 体育社会学の講義を通して、運動・スポーツが社会に果たすべき役割を学ぶ
- 様々な体育実技の講義を通して、身体運動の捉え方や実践的な指導方法を学ぶ
- すべての講義を通して、仲間との関わり合い、教え合いながら心と態度を養う
- 将来の進路
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- 中学校・高等学校の保健体育教員
- 小学校の教員
- 社会・地域スポーツの振興を担当する自治体職員
- 公務員・施設職員など
- スポーツ・健康関連企業
- 大学院
数理教育コース (中高教員)
「数学科の教員になりたい」「子どもたちに数学のおもしろさを伝えたい」「大好きな数学をもっと深く学びたい」こうした要望に応え、教育学部教育学科に令和5年4月より「数理教育コース(中高教員)」を開設します。カリキュラムには、教員に必要な教科教育法や指導法、実践力を身に付ける科目をはじめ、数学の基礎から高い専門性まで幅広く学べる科目を用意。数学の学びを通して自分自身の知見を広げながら、子どもたちに数学の魅力を伝え、豊かな学びを創造する力を育みます。
- 何を学ぶのか
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- 数学教員に必要な専門知識と技能、指導力を養成。
- 数学のおもしろさと奥深さに出会えるカリキュラム。
- 中・高・大連携の取り組み、校外実習など実践的な学び。
- どう学ぶのか
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- 1年次〈基礎〉
大学数学を学ぶにあたり、基礎的な知識についての確認を行う - 2年次〈基礎・展開〉
実際に解析・幾何・代数と大学数学を学ぶ。大学数学特有の抽象論を学びながら、論理的思考力を養う - 3年次〈展開・応用〉
専門的な学力を身に付けたうえで、教育実習や出前講座など教育現場の「今」を体感しながら実践力を身に付ける - 4年次〈発展〉
自らの関心に従って課題を設定し、問題を客観的に分析・解決する力を身に付け、学修の集大成として卒業論文を完成させる
- 1年次〈基礎〉
- 将来の進路
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- 中学校教員(数学)
- 中学校教員(理科※)
- 高等学校教員(数学)
- 高等学校教員(理科※)
- 小学校教員
- 教育にかかわる企業
- 子どもの心身の成長および発達に関する職種
- 情報系企業
- 公務員など
- 令和7年度4月より理科教員免許課程(中・高)の設置申請中。ただし、文部科学省における審査の結果、予定している教職課程の開設時期等が変更となる可能性があります。
学校教育コース
- 何を学ぶのか
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- めざす教師像
- 子どもの発達と理解
- 各教科の内容と教育方法
- 生涯学習の意義と社会性
- グローバル化と教育
- 環境問題と教育
- 将来の進路
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- 小学校教員
- 中学校教員
- 高等学校教員
- 特別支援学校や特別支援学級の教員
- 幼稚園教員
- 保育士
- 児童福祉施設職員
- 社会・地域スポーツ振興を担当する自治体職員・公務員
- 一般企業
- 大学院
スポーツ健康科学コース
- 何を学ぶのか
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- スポーツの意義と価値
- 身体運動時の心理・生理機能と生体反応
- 身体運動の制御メカニズム
- 健康の保持増進のための実践的指導法
- 保健体育授業における指導法
- 将来の進路
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- 小学校教員
- 中学校教員
- 高等学校教員
- 特別支援学校や特別支援学級の教員
- 幼稚園教員
- 保育士
- 児童福祉施設職員
- 社会・地域スポーツ振興を担当する自治体職員・公務員
- 一般企業
- 大学院
幼児教育コース
- 何を学ぶのか
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- 教育・保育・福祉の理論
- 子ども理解の方法
- 保育・教育計画の立案方法
- 保育指導の方法
- 保育・教育実習
- 子育て支援
- 将来の進路
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- 小学校教員
- 中学校教員
- 高等学校教員
- 特別支援学校や特別支援学級の教員
- 幼稚園教員
- 保育士
- 児童福祉施設職員
- 社会・地域スポーツ振興を担当する自治体職員・公務員
- 一般企業
- 大学院
特別支援教育コース
- 何を学ぶのか
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- 特別支援教育課程論
- 特別支援教育の方法
- 障害児の心理・病理・生理について
- 障害児指導法
- 特別支援教育実習
- 将来の進路
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- 小学校教員
- 中学校教員
- 高等学校教員
- 特別支援学校や特別支援学級の教員
- 幼稚園教員
- 保育士
- 児童福祉施設職員
- 社会・地域スポーツ振興を担当する自治体職員・公務員
- 一般企業
- 大学院