お知らせ

本学所蔵の古文書「掃守某畠地売券」が伊勢市有形文化財に指定される

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令和3年12月11日(土)

本学が所有する古文書「掃守某畠地売券(かにもりなにがしはたちばいけん)」が、伊勢市文化財保護審議会(石井昭郎会長)の答申を受け、1129日付で伊勢市有形文化財(古文書)に指定された。

平安時代末期の応徳元年(1084年)、当時の伊勢国度会郡湯田鄕粟野村(現伊勢市粟野町)に住んでいた掃守某という人物が、所有する畠地を高羽江中大夫という人物に売り渡した際に作成された証文であり、当時の役所である「度会郡」の印が複数押印されている。元は光明寺(伊勢市岩渕三丁目)で所蔵され、その後流出したものを数年前に本学が購入していた。

中世史および史料研究が専門の岡野友彦文学部長は、「歴史的にも古く、具体的な地名ややり取りが分かる貴重な史料である。当時はまだ個人の土地の売買が公に認められておらず、役所への届け出が必要とされており、改ざん防止のために紙面全体に印鑑が押されているのも特徴。指定をきっかけに学生たちの目に触れ歴史を感じてもらう機会が増えたら」と話している。