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南方熊楠賞授賞式(櫻井治男大学院特別教授)【5月12日】

2018.05.14(月)

5月12日(土)、櫻井治男教授(皇學館大学大学院文学研究科特別教授:宗教学)が第28回南方熊楠賞(人文の部)を受賞し、その授賞式が和歌山県田辺市にて執り行われました。

南方熊楠顕彰会会長で田辺市長の真砂充敏氏は挨拶の中で、「神社合祀、整理研究の第一人者である櫻井治男先生にお贈りすることを決定した。神社合祀政策が廃止されたのは1918年3月、今からちょうど100年前になります。このような記念すべき年に開催される南方熊楠賞にふさわしい受賞者であると、主催者として喜んでいる。」と述べられました。

また選考委員長で国立民族学博物館名誉教授の松澤員子氏より、「櫻井先生の研究は、今日的なエコロジーを巡る課題と神社のもつ多義的な文化上の役割を解明する基礎研究として極めて重要な位置にあり、その志向性は自ずから熊楠が指摘した問題を底深く継受するところへつながり、熊楠顕彰の一端を示すもの」と選考報告がありました。

<南方熊楠賞>

同賞は、南方熊楠翁の功績を顕彰するため、翁の研究対象であった民族学的分野、博物学的分野の研究に顕著な業績のあった研究に、南方熊楠顕彰会から贈られる賞です。

<受賞について>

熊楠翁が反対運動を行ったことでも知られる神社合祀について、この政策の実態や、村落祭祀や神社のあり方に与えた影響などについて研究。選考委員会においても、「神社合祀問題について、三重県下を主なフィールドワークの対象として「行政村」単位での合祀の事情を具体的に明らかにするとともに、従前ほとんど注目されていなかった、合祀後の地域社会の様相や祭礼行事の持続と変容の内容を解明することに独自の視点を据えて、その結論を導き出している。」と評価されており、第 28 回南方熊楠賞にふさわしい受賞者であるとして選考されました。

             記

【第28回南方熊楠賞授賞式】

日時  平成30年5月12日(土)午後1時30分より

会場  紀南文化会館 小ホール

授賞式     1.開会

        2.挨拶 

           南方熊楠顕彰会会長 田辺市長 真砂 充敏 氏

        3.選考経過報告及び受賞者の紹介

           国立民族学博物館名誉教授 松澤 員子 氏

        4.表彰

        5.受賞者謝辞

        6.来賓紹介

        7.祝辞

           和歌山県知事 仁坂 吉伸 氏(代読)

           文部科学大臣 林 芳正 氏(代読)

        8.祝電披露

        9.記念講演

           演題 『お宮の合祀と「神社復祀」』

           講師 皇學館大学大学院文学研究科特別教授 櫻井 治男(第28回南方熊楠賞受賞者)

        10.閉会の挨拶

           南方熊楠顕彰会副会長 榎本 長治 氏

                       

詳細は下記ホームページをご覧ください。

 

<南方熊楠顕彰館>http://www.minakata.org/cnts/jusyou/

<田辺市役所 田辺市長定例記者会見>http://www.city.tanabe.lg.jp/kikaku/teirei.html

 

 

 

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