キャンパスダイアリー学生生活

教員採用試験合格に向けて支援講座を開講(9月)

2022.10.12(水)

教職支援担当では、教員を志す学生の皆さんの支援として、様々な講座を実施しています。

新型コロナウイルス感染症拡大防止に努めながら、9月は以下の支援講座を実施しました。

 

◆教採対策講座「教員採用試験の基礎知識」「論作文の基礎知識」(1年生)

大学に入学して半年が経ち、大学生活にも慣れてきたところで、教員を志望する学生向けに講座を実施しました。

教員とはどのような仕事なのか、また、教員になるために必要な力について、元校長で本学卒業生の教職アドバイザーが、実体験をもとに話をしました。

そして、教員採用試験はどのような試験なのか、また、それに向けて何をしていけばよいのかを説明し、採用試験で課せられる論作文の書き方の指導を行いました。

参加した学生は、良い教員になるために早いうちから準備して試験に備えるようにしたい、教師の視点で物事を考えることにより、将来の教師像を描くことができた、など、改めて教員を志す機会となりました。

 

◆教員志望向けキャリアガイダンス(2,3年生)

本学文学部教授で教職アドバイザーとして学生指導を行っている川口教授より、教員の魅力と教員になるための心構えや勉強についてのガイダンスを実施しました。

教員にしか味わえない良さや喜び、魅力ややりがいを知ることで「絶対教員になる」という熱い想いを持つ機会となりました。

教員になりたい気持ちを再確認できた学生は、これから教員になるために本気になってやるべきことをしっかりやっていくと、改めて志を立てました。

CLL「鳥羽なかまち」の活動について

2022.10.05(水)

本学では、地域の課題解決に取り組む活動(CLL活動)が活発に行われており、「鳥羽なかまち(仲間ち)で地域活性化に取り組もう!」では、鳥羽なかまち地区の空き家等の活用、新たな賑わいの創出などを目的に活動しています。学生らがまち歩きを行い、鳥羽なかまちの魅力を知ってもらうためのアイデアを出し合い、なかまちにあるお店を紹介する看板の制作を行っています。

鳥羽なかまち会のメンバーの方と学生がお店を一軒一軒回り、商品やお店の外観などを撮影。看板の文字にも学生の声を活かした工夫があり、遠くからでも目に付くデザインに仕上がりました。

看板は10月22日(土)16時から開催される「鳥羽なかまちマーケット」でお披露目の予定。看板を頼りにお気に入りのお店を見つけてみてはいかがでしょうか。鳥羽なかまちに是非、お越しください。

 

看板作りをするメンバー

まち歩きでお店を訪問

考古学研究会が発掘調査を実施【9月14日】

2022.09.26(月)

宇治おはらい町の参宮道西側の一画に位置する株式会社湊の社史編纂にあたり、本学考古学研究会が、敷地内の一部を発掘させていただけることとなり、伊勢市文化政策課の協力のもと、岡田登本学名誉教授が指導して、学生8名が発掘調査を行った。

敷地内には、江戸時代宇治の自治行政を担った「宇治会合所跡」があり、隣接地東側には建治元年(1275)に後宇多天皇の命によって蒙古襲来の異国降伏を祈って創建された法楽舎と豊臣秀吉によって再建されたその末寺明王院不動堂(護摩堂)があり、その周辺には神宮祠官や伊勢信仰を全国に伝えた御師邸が立ち並んでいた。このような歴史的事実を検証するため、宇治会合所跡の遺構残存の有無や広がりを確認し、鳥居前町形成の時期や五十鈴川の洪水氾濫による埋没、火災などによる整地状況などを把握するために発掘調査(2×8mの東西トレンチ1ヶ所)を行い、開発に伴う埋蔵文化財保存の指針を得ることを目的としている。

調査期間は、第1次調査(追加調査含む)が令和4年3月7日~5月9日(22日間)と、今回の第2次調査が同年8月25日~9月15日(15日間)。第1次調査ではコロナ禍のため、思うように学生が参加できず、西端1区と東端8区を地山(自然地形)面まで、現地表下1.8mほどまで掘下げたが、2区から7区までは地表下40cmほどの掘削で終わった。第2次調査ではさらに掘り進め、埋没状況と遺構の有無を確認することを目標とした。さらに第3次調査(冬期休暇を予定)を計画しており、最終的には地表下約1.8mの深さまで発掘する予定である。

出土遺物は、谷地形を数次にわたって埋め立てた生活廃棄物・瓦礫による整地土に含まれ、江戸時代のものを主としている。最も古い時期のものは、平安末から鎌倉時代初頭ごろの山茶碗の破片があり、埋め立てに伴って周囲から持ち込まれたもの。また遺構としては、建物礎石、水甕あるいは便槽と考えられる赤焼大甕、赤土による貼床、五十鈴川による洪水層と考えられるものが確認されたが、今後検討して結論を出すとのこと。

 発掘に参加している考古学研究会委員長 筒井啓仁さん(国史3)は、「私は第1次調査から参加しており、重機類を用いず、すべて手掘りで調査を行ってきた。2次調査では、測量機具を利用した発掘作業に参加でき、土に手を触れることで、土の色や固い柔らかいといった土の性質も知ることができとても貴重な体験ができた。土の塊のなかから古銭や土師器・陶磁器・瓦の破片などが出土しており、復元できそうなものは復元し、倉陵祭(10月29・30日)で展示する予定」と話してくれた。

 また、2次調査に初めて参加した高木里帆さん(国史1)は、「考古学に興味があり、入学前から考古学研究会のSNSを見ていた。実際に発掘調査ができてとても楽しい」と話してくれた。

 岡田名誉教授によれば、「現在、大学生が県や市町の発掘調査に参加できる機会はほとんどなく、発掘調査の技術を学ぶ場がないことが、大学教育の中でも問題になっている。発掘調査を担当してきた県市町の多くの人が定年退職を迎える中で、後進を育てることが全国的に急務となっている。歴史系の博物館学芸員の採用に当たっても、発掘調査の経験や報告書をまとめたことが採用の条件となっている場合もあり、採用する側とされる側での乖離がある。今回、発掘調査実習の場を設けていただいた株式会社湊の社長湊一彌さんには厚く感謝したい。」と話された。

参加学生は以下の通り

第1次調査―大和久直紀・鈴木翔大(神道4)、手倉森結南(国史4)、筒井啓仁・成瀬元哉・櫛田暉・橋本陽翔(国史3)、鈴木秋津(神道2)・吉川磨羽(国史2)

第2次調査―高木里帆・高谷悠希・望月裕太・若林祥吾(国史1)、大和久・筒井・成瀬・櫛田

1次追加調査―磯和あおい(神道2)・大河内茜・鈴木遥(国史2)・山田郁哉(国史1)、筒井・成瀬・櫛田・吉川・鈴木・高木

 

橿原神宮宝物館の企画展設営に本学学生が参加

2022.09.20(火)

9月17日から橿原神宮(奈良県橿原市)にて開催されている橿原神宮宝物館 企画展 橿原神宮所蔵「御陵五十一基絵図」特別展示『天皇陵巡りの近世・近代』の設営に本学の学芸員課程履修生が参加しました。

この展示は、平成26年に橿原神宮に寄贈された近世後期の天皇陵絵図を初公開するものです。絵図には、橿原神宮のご祭神である神武天皇をはじめ、奈良県内に所在する歴代天皇の御陵の様子が描かれています。

本展は本学 文学部国史学科の長谷川怜助教が企画し、遠藤慶太教授と長谷川助教が解説パネルを執筆しました。設営にあたっては、学芸員課程を履修する国史学科の学生5名(岩橋愛璃、河西一成、小﨑清礼、高殿紗綾、仲野里香)がパネル貼りや史料の陳列作業、パネル設置などを担当しました。

常設展の陳列史料を撤収し、掛軸や茶器などを収蔵庫に戻す作業から開始しましたが、学生たちは学芸員課程の授業で身に付けた史料の取扱い方を思い出しながら真剣に取り組みました。

展示は12月4日(日)まで橿原神宮宝物館で開催中です。

詳細は橿原神宮HPをご確認ください。

https://kashiharajingu.or.jp/point/8289

 

パネル貼り作業の様子

展示史料の陳列とパネル設置

展示の様子

展示の様子

「GIS Day in 伊勢 2022」開催【9月19日】

2022.09.20(火)

皇學館大学文学部コミュニケーション学科では、9月19日に、教育開発センターFDSD室との共催、三重県教育委員会・伊勢市教育委員会・一般社団法人地理情報システム学会・公益社団法人日本地理学会のご後援、ESRIジャパン株式会社のご協賛により、「GIS Day in 伊勢 2022を開催しました。今年も新型コロナウイルス感染症の拡大にともない、オンラインのみでの開催となりましたが、昨年と同様に、午前中にはシンポジウムを開催し、午後にはGIS講習会を開催しました。

 

午前中のシンポジウムでは、「GIS3D技術による地域資源のアーカイブと活用」というテーマのもとに、まず、本学の桐村喬准教授から「フォトグラメトリ技術を用いた過去の景観の時空間アーカイブ構築」と題した話題提供を受けました。そのうえで、江戸都市史研究家・元 千代田区立日比谷図書文化館学芸員の後藤宏樹先生と、明和町役場斎宮跡・文化観光課の味噌井拓志先生から、それぞれコメントをいただきました。ディスカッションでは、比較的安価かつ手軽になってきた3D技術の活用可能性と、文化財行政などにおける3DGISの活用に向けた課題などについて、幅広い視点から議論が交わされました。

午後のGIS講習会では、主に高校の「地理総合」に対応した教員向け・GIS初心者向けコースと自治体・まちづくり関係者向けのコースという2コースを実施し、一般の方々や高校教員、本学・他大学の教員・学生などが参加しました。いずれも4時間のオンラインでの講習会ののちに、受講修了証を受講者に授与いたしました。

 

コミュニケーション学科では、令和4年度からの地理総合必履修化や、データサイエンス的な視点からの地域課題の効率的な解決・改善に向けて、令和2年度からGIS学術士資格が取得できる地域情報コースを設け、本学学生や地域へのGIS教育を推進しております。来年度のGIS Day in 伊勢は対面での開催を検討しています(状況によってはオンラインになる可能性があります)。

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